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2013年4月の1件の記事

2013年4月20日 (土)

YAMAHAのシンセサイザー「V50」を修理、復旧してみた。(内蔵電池とFDDの交換)

私は学生の頃、TMネットワークや、イカ天のバンドブームに憧れて、アルバイトで貯めたお金で、ヤマハのシンセサイザー「V50」を購入しました。

しかし、私はそれまで小中学校以外では楽器を演奏したことがなく、「楽器を手に入れれば練習出来て弾けるようになるだろう」という甘い考えだったため、いざシンセを買ってはみたものの、練習の仕方が分からず、結局、弾けるようにはなりませんでした。
V50はシーケンサーを内蔵していたので、スコアを買ってそれを1音ずつステップ録音して曲を演奏させて、遊んだりした程度でした。

そして、V50は長い間、ソフトケースの中で眠る事になります。

時が経ち、この数年、「けいおん!」の影響で、私の中の「楽器えんそうしたい!」が再燃しまして、V50を長い眠りから覚ますことにしました。

ところが、V50は1989年発売開始の古い機械、ネットで調べたところ、以下の経年劣化があることが分かりました。

・内蔵のバックアップバッテリーが切れている。
・フロッピーディスクドライブのベルトが切れて動かない。

案の定、私のV50も上記の状態でした。

メーカー修理に出そうと考えましたが、どうやら1~2万円かかるらしい。

そこで、自分で修理してみる事にしました。
(以下、画像クリックで拡大します)

 

まずはバックアップバッテリーの交換。

用意するものは、
・半田付け用具一式
・CR2032用電池ホルダー
・ボタン電池 CR2032

本体裏のシャーシ(鉄板)を外します。外周の13個のネジで止まっています。どこにどのネジを使うか、ちゃんとメモするなりしておきましょう。

メインの基板を外して表を見ると、バックアップ用の電池、基板に直付けされたCR2032があります。
V50_01

V50_02
これを外して交換します。

裏から半田ごてと半田吸い取り器を使って、電池を外しました。
V50_03
プラス側は楽に外せましたが、マイナス側が、私の持っている半田ごてのワット数が低くて苦労しました。
V50_04
どうせ電池は捨てて電池ホルダーを付けるので、表から電池の端子を切っちゃっていいと思います。

電池を外したら、今後、電池交換を簡単にするために、CR2032用の電池ホルダーを取り付けます。
プラスマイナスを間違えないように注意。
私は端子をリード線で繋いで(画像で見えてるリード線は電池ホルダのプラスから基板のプラスに繋いでいます誤解されそうな画像ですが)、電池ホルダーをグルーガン(ホットボンド)で固定しました。
V50_05

本体を仮組して電源を入れると、起動メッセージが文字化けしています。
本体の動作もなんかおかしい。
調べたところ、リセットが必要とのこと。
[SEQ]と[CARD]を押したまま[DEMO]を押すと、メンテナンスメニューが現れます。
V50_11
[DEMO]ボタンを押すと「Factory set ?」と表示されるので
V50_12
[YES(+1)]を押すと、内部メモリが工場出荷状態にリセットされて、以後正常に動作するようになります。

 

次に、フロッピーディスクドライブの修理。
FDDが動かなくなる原因は、ドライブの駆動ゴムベルトが劣化して切れているからだそうです。

ふたたび裏板を外して、FDDを取り出そうとしたところ、前から引き抜こうとしても、どこか引っかかって抜けません。
あちこちネジを緩めるなどして、やっと外して分かりました。
古いドライブのため、モーターが出っぱっていて、前から抜けなかったんですね。
V50_06

私のV50のFDDのゴムベルトは、やはり切れていました。
ベルトを換えるだけで良いのですが、どうやらちょうど良いベルトがなかなか手に入らないらしい。
手に入ってもズレたりするらしく、ちょっと不安。

色々調べていくうちに、メーカー修理はどうしているかが分かりました。
メーカーでもこの古い2DDのドライブはもう確保出来ないので、PC/AT互換機(DOS/V)用の2HDのドライブとケーブル変換基板に交換してしまうらしいです。

このドライブと基板のセットが個人でも購入出来たらしいのですが1万円ほどしたらしい。
さすがにそれは苦しいので、さらに調べていったら、この変換基板の情報がいくつか見つかりました。
但し、どの情報もイマイチ確実じゃないっぽい。
仕方がないので、自分でこれらの情報を統合して、なんとか変換基板を作ってみる事にしました。

用意した部品
・PC/AT互換機(DOS/V)の内蔵用フロッピーディスクドライブ
・FDD用フラットケーブル
・FDD用電源ケーブル
・基板の切れ端

部品はネットのパーツショップで通販で購入。

内蔵用FDDですが、今となっては既に壊滅状態になってしまいました。
私は手持ちがありましたが、今手に入れるとしたら、自作PCショップを探し回るかジャンクやオークションで完動品を購入するしかないっぽいです。

FDD用の電源ケーブルが必要になるので、自作PC用の変換ケーブルを購入して、
V50_07
これをぶった切って、延長して使用。赤が+5V黒がGND

フラットケーブルですが、私は基板に直で半田付けしてしまいましたが、これがすんごい面倒くさかったです。
フラットケーブル用のコネクタ(こんなの)を買っておけば良かったと後悔しました。
10500008020

結線図は、こんな感じになりましたが、正解かどうか怪しいです。
V50_fdd
この結線図を使うのでしたら、自己責任、ノークレームでお願いします。
※(26pin側のREADY信号の入力は34pin側FDDのDISK CHANGE信号で代用しています。これはSY77用変換基板に合わせました)

んで、作ったのがこの変換ケーブル。
V50_08

V50_09
配線ぐちゃぐちゃ
V50側のケーブルは元のFDDから切り取ってしまいました。
表と裏にグルーガン(ホットボンド)を使って、ケーブルの根元の固定と配線の絶縁をしました。

本体内に組み込む時、FDDとメイン基板の間にちょうどスペースがあるので、そこに基板を入れました。
V50_10

組み立てて、おそるおそる昔のディスクを入れて、動かしてみたところ、無事に動作しました!
SAVE、LOAD、フォーマットなど、いまのところ、全て正常に動いています。
※あくまで、これまでの2DDのドライブと同じ働きをするだけなので、2HD(容量が増えるなど)としては使用できませんので、あしからず。2HDのディスクは基本使えません。

むかし打ち込んだシーケンスデータをディスクから読み込んで、聴いて、懐かしさに浸りました。

私の愛機のV50、無事に復活です。
弾けるようになるように、再び練習を始めようと思っています。

おまけ
2DDのフロッピーディスクなんて手に入らねーよ!
とお嘆きのあなたに。
2HDのフロッピーディスクは、書き込みプロテクト用ノッチの逆側に空いている穴を、セロハンテープなどで塞いで、2DDフォーマットをかけると、2DDのディスクとして使えたりするよ。
昔ながらの裏技です。

おまけ2
このFDDのドライブ交換ですが、SY77/SY99も同じドライブを使っているらしいので、同じことが出来ると思います。ので、誰か成功したら教えてください。
(この変換基板はヤマハの純正のSY77保守用基板のパクリです)
追記:2013/06/25
上記の方法でSY77でもFDDが使用可能になったそうです。ご報告有り難う御座いました。

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